カテゴリ:ART( 6 )

シュルレアリスム展

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国立新美術館で開催されているシュルレアリスム展へ行ってきました。

道徳や規律、抑制を一切排除された中で生まれてきた作品は常識では当然考えられない絵画や造形物で、理解し難い作品も多くありましたが、ある意味、作者自身がすべてを解放した状態で生み出してきたものであることを一つ一つの作品から感じられました。

自分の見解ですが、一見テーマはあるようで実際にはテーマ自体存在しなくて、作者自身が作品ではないのか、と思えました。


芸術とは一体何なのか。


芸術そのものについて考えさせられた展示会でした。


会期は5月までありますので、興味ある方は是非足を運んでみてください。
by lords_of_canyons | 2011-03-04 21:00 | ART

ゴッホ展 -こうして私はゴッホになった-

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乃木坂の国立新美術館で開催されているゴッホ展に行きました。

この度のゴッホ展ですが、2010年はゴッホ没後120年目にあたり、ゴッホが影響を受けた画家の作品をもクローズアップしゴッホ芸術の生誕の謎に迫る展示会です。


ゴッホは著名なだけあって会場内は多くの人でゆっくりと鑑賞できないような状態でしたが、ゴッホがどのような画家に影響を受け、腕を磨き、独特の技法をあみだしてきたのかということがわかりやすい内容となっていました。


ゴッホの作品の他にもゴッホが影響を受けた画家の作品もあり、じっくり最後まで鑑賞するのに2時間ほどかかりました。


ゴッホの作品もそうですが、印象深かったのは彼の人間性とその周りの人たちのエピソードでした。


というか、画家としての人生の約10年間の内容の方が作品より印象深かったかもしれません 笑。


しかしながら、これから観に行かれる方もいらっしゃるかと思いますので、あまり内容には触れないことにします。


すべてのゴッホの作品が展示されているわけではありませんが、ゴッホという人間がどのような人で、どんな人生を歩んでいったのかということが自然と頭の中に流れ入ってくるような深い展示会でした。


東京では12月20日まで開催されているので興味のある方は是非足を運んでみてください。
by lords_of_canyons | 2010-11-08 18:06 | ART

ラグジュアリー [ファッションの欲望]

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以前訪れたこの美術展のことを早く書こうと思っていたのですが、うまくまとめることができず後回しになっていました。

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ここは江東区三好にある東京都現代美術館。

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今回どうしても観ておきたかったのが、このラグジュアリー展で展示会が終了間近だったのですが、何とか間に合いました。


自分が扱っているような洋服とはある意味正反対に位置するジャンルですが、約200年前の王族や富裕層が着用していた服が展示されているとのことだったので、古くから伝わるという点から非常に興味を持ちました。

展示されていた洋服は状態がほぼ完璧な約200年前の数々の高級衣料。

それ以外にも有名デザイナー、ブランドの近年の秀逸な作品や、マルタン・マルジェラやコム・デ・ギャルソンのみのコーナーがあり、新旧を交えた空間を素晴らしい構築していました。

展示衣料についての詳細な説明は割愛しますが、内容は非常に刺激を受けるものでした。

一つ一つの洋服に上質な素材を使用していたり、細かい刺繍が施されていたりしるなど、一着作るのに膨大な時間を費やしたのが伝わりました。

また、一着につき完成するまでの時間の詳細も記載がされていました。

一つ一つが熟練された職人さんによって生み出されているものであり、その技術が現代に継承されています。

その出来栄えは、もはや言葉にならず、こうして書いている今もどのように言葉にしていいかわからず、ただただ圧巻されるばかりでした。

洋服は形になるまで様々な物語があります。

自分自身は古着からファッションの世界に入っているので、未だに高級ブランドの高い洋服を見ても「高い」と感じるだけで終わることが多いのですが、展示されていた衣料は王族、貴族が権力の象徴としての意味を込めて作らせて生まれてきた衣料なので、力の象徴、欲望といったルーツもファッションを形成する重要な要素であることを初めて理解できたように思えます。

そのような要素は形を変えて現代でも生きているからこそ、時間をかけて顧客の要望を満たす、時にはそれを越える衣料が生まれてきているのだと思います。


時には衣料が衣料としての意味を越えてアートとして昇華します。

それを最も感じたのがマルタン・マルジェラのアーティザナルコレクションだったのですが・・・ かなり長くなってしまいましたのでマルジェラの話はまた別の機会に。


たくさんの刺激を頂き、ファッションについて深く考えさせられた素晴らしい展示でした。



100アイテムSALE開催中です。
by lords_of_canyons | 2010-01-19 22:30 | ART

浮世絵名品展

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先日、両国の江戸東京博物館に以前から楽しみにしていた浮世絵名品展を観に行った。

浮世絵名品展はボストン美術館に保存してある5万点にも及ぶ浮世絵の中から厳選されたものを公開する日本初の展示会である。


自分が浮世絵に最初に興味を持ったのは葛飾北斎の「富岳三十六景」だった。

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北斎の浮世絵は1970年代のヴィンテージTシャツにもデザインされていて、自分が興味を抱き始めたのはヴィンテージTシャツにプリントされているものを見てからなので、出会いは古着を通してだった。

始めは何気なく見ているだけだったが、ずっと見ているうちに色使いや、時間を越えた雰囲気に惹かれ、最終的に浮世絵そのものに興味が及んでいった。


最終日ということもあり、会場は物凄い人で溢れていた。

ここまでの混雑具合は以前渋谷で行われたエッシャー展を観に行って以来である。

展示品は驚くほど保存状態が良く、250年前のものとは思えないほどだった。

絵画だけではなく、当時の資料、掛け軸など展示品は多岐に渡っていた。

浮世絵の創世期から最盛期までの歴史、名を馳せた浮世絵師、染色技術、様式の変貌など書けばキリが無いが、色々と大変勉強になったし、浮世絵の素晴らしさ、魅力を肌で感じることができた。


今回も作品を見終わった後に図録を即購入した。

今はその図録をゆっくりと眺め、改めて時代背景を学んだり作品を楽しんでいる。


「古きよきもの」という点ではヴィンテージの古着と魅力は変わらない。


自分が今回の展示会で一番の収穫だったのは、人の心を惹きつけるもの(事)はどんなに時代が移り変わろうと、国境を越えて、時間を越えて未来永劫愛され続けていくものだという確信を得たことだ。
by lords_of_canyons | 2008-12-07 14:23 | ART

明日の神話

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撮ろうか撮るまいか悩みましたが、携帯片手に写メ撮ってる人に混じって撮りましたよ、渋々・・・。

たまに、街中で何か珍しいものがあるじゃないですか? 今の人って、そういうの見つけたらワーっと集まってとりあえず写メって感じでしょ?

撮るのは好きですが、そういう群がる中で撮る感じが嫌で3日間撮るか撮らないか迷いましたが、今後色々と参考になる&じっくり眺めていたいという理由で無理矢理自分を納得させて撮ったというわけです。(写メではなくデジカメで。)


長い前置き失礼。

これは何かというと、渋谷駅の井の頭線とJR線の間を連結するマークシティ内に最近展示された岡本太郎氏の傑作「明日の神話」です。

実は、この作品を知らなくて、最初はすごい絵だな~なんて眺めていたのですが、帰ったその日にニュースで序幕式を行ったということをたまたま見て知ったというわけです。

この作品は岡本太郎氏の代表的な作品で、1967年に作成依頼を受けて本来ならメキシコにあるホテルに展示されるはずだったのですが、そのホテルが廃業して絵も他人に渡って2003年まで行方不明になっていたようです。

2003年にメキシコにある資材置場で発見され、修復期間を経て、渋谷のマークシティ内に恒久設置されるようになったという経緯です。

原爆が炸裂した瞬間を描いたこの作品は縦5.5メートル、横30メートルという巨大な絵画で、岡本太郎氏の最高最大の傑作と言われています。

しかしながら、このような人通りが多く、寒暖や湿気でもろにダメージを受けやすい場所に設置しても大丈夫なんでしょうか?

岡本太郎氏は昔、展示を行っていた際に作品にいたずらされることを防止するため、展示物の前にガラスでバリケードを張らされたことがあるのらしいですが、この処置が岡本氏は気に入らなく、 「壊されても俺が直す!」 と言って、それ以降はどのような場所での展示でも岡本氏の作品は一般の人と近い距離で晒されてきました。

この「明日の神話」も岡本氏のそのような心情というか、信念を尊重しての配慮だそうです。

今後は待ち合わせにこの場所が使われそうですね。

かなり近い距離で鑑賞できますが、もちろん屈強なガードマンがいるので、いたずらしたり触れることはできませんよ 笑。

じっくり観たいんですけど、人通りが多いっていうのと、写メ人口が多すぎて気持ちがざわざわして全く以って落ち着いて鑑賞できないので、早々に退散しました。


まあ、もうしばらくしたら落ち着くでしょうから、その時にゆっくり観に行こうと思います。
by lords_of_canyons | 2008-11-19 20:19 | ART

藝大学園祭

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先日友人が通う藝大の学園祭に行ってきました。

美術学部の正門に入るといきなり写真のような巨大なオブジェが出迎えてくれました。

こういったオブジェも藝大生の作品だそうです。

友人は音楽学部で2年生なので今年は演奏等は行わなかったそうですが、彼がこの夏に撮った写真が食堂に展示されていました。

以前、彼に僕の付ける名前(このブログの名前のCalifornia Blues)とかがひねりが無い名前だと言われたのですが、彼の写真の作品名も「Sketch of Summer」だったので言われた事をそっくりそのまま言い返して、からかってみたら彼は若干イラっとしてました 笑。


いやいや、でも彼の写真も何というか上手く言えないけど、彼らしさが投影された作品であったと思います。

写真って言葉にできないものがありますが、その人らしさがにじみ出るものだなあと思います。

言葉に出して感想を求められても上手く返すことができませんが、その人らしさ、感覚的にではありますが、その人が言いたいこと、表現したいことが何となく伝わります。

あえて言葉に出して言うのであれば、彼は多分、「夏」というテーマの中の自分が最も大切にしている瞬間を抜き出して表現したんだと思いました。

でも全てを出すのは恥ずかしいからなのか、自信が無いからなのか、見せたくないからなのか、そう言った遠慮しがちな彼の性格を考えると写真をちょっと加工したこともわかる気がします。

そういう意図ではなかったのかもしれないけど、彼の潜在意識みたいなのが無意識の内に働いて、そのような加工をする行程に至ったと考えると、けっこう納得がいきます。


そんな夏の儚さ、彼の繊細さ、優しさを出しつつ、でも全部はそのまま見せないよっていう、彼っぽさ(彼そのもの)が写真から出ていたと思います。


U君、観てくれているかな?

抽象的な感想ですまんね。あと、君の意図と的外れだったらごめんね 笑。


他の人の作品など色々見ましたが、すっごいですね。

全てを観れたわけじゃりませんが、作品の力強さに圧倒されました。


U君、招待いただいて本当にありがとう。また来年遊びに行かせていただきます。
by lords_of_canyons | 2008-09-15 01:08 | ART