コミカル?
70'S~80'S OFF-ROAD T-SHIRTS -SOLD OUT-
芸術とは言葉で言い表せないことを音楽、絵画などで表現するからこそ、そこに在るわけで、言葉で言い表せないことを言葉にしなくてはいけないとき、その矛盾と難しさを、時に痛切に感じるものでもあります。
なぜかと言うと、Tシャツにも同じことが言えるからです。(…ではないでしょうか 笑)
実店舗だったら、現物を見て雰囲気を感じて判断していただけますけど、オンラインショップでは、いかに商品の良さと雰囲気をお客様に伝えられるかが大切です。
写真だけでもある程度わかるものかもしれませんが、それはあくまでも主観的な考え…。
古着にあまり関心がない方にも理解いただけるように伝えていかなくてはいけません。
それでも自分自身、Tシャツはデザインを見て、その言葉に言い表せない魅力に引かれて購入するかどうかと考えている人間なので、正直説明書きなんていらないとさえ思っているのですが、反面、その商品の良さをできる限り伝えたいとも思っているので、やはり説明書きは避けられません。
しかしながら、言葉ではどう如何にしても伝えられない商品もあったりします。
それが、このオフロードTです。
このプリントの良さをどのように言葉で伝えられるか…?
自分はこのプリントの核心的なことに薄々感づいていましたが、それは決して説明書きには書けないWORD…。
考えに考えた挙句、自分はこのプリントをコミカルであると表現しました。
自分はこの表現に納得していましたが、早々に核心に迫られることになりました。
自分の友人がよく当店を見てくれているようで、その友人は店頭に出しているTシャツについて色々と感想を言ってくれます。
ある日、自分がその友人の家で一緒に当店のホームページを見ていたのですが、初めて友人がこのTシャツを見たとき、彼はソッコーで核心に触れました。
「何、このTシャツ!下手くそな絵だなあ…。」
言っちゃった。
あー、わかってますとも。俺だって最初っから気づいてたよ!と心の中で思いましたけど、核心に触れられたら返す言葉もありません。
あれから少し時間が経った後も、彼は下手くそな絵だと面白がって、ついには自分のパソコンの待ち受け画面にしてはしゃぎだす始末…。
これでは、当商品は浮かばれません。
しかし、やっと彼に返す言葉が思いつきました。
彼にまた下手くそと言われたら、こう言い返してやります。
それでも、俺はこいつがあいくるしいと…。
彼はきっと返す言葉も無く、当商品の良さを認識し始めるでしょう。
by lords_of_canyons
| 2009-04-12 02:29
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